レスキュー〔救助〕について考えていくことにしましょう。
ここでレスキューというのはリバーレスキュー〔水難救助〕です。
リバーレスキューの難しさはなんといっても救助者自身が被害者になり得る危険と
常に隣り合わせになりながら救助を行わなくてはならないということです。
もちろん消防でも同じ事がいえるのですが、リバーレスキューの場合
被害者が非常にアクセスのし難い場所で事故に遭っていることが多く、
救助に向かうにしても足場を確保するにしても非常に
危険が多いということを念頭におかなくてはなりません。
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火事であれば火の手が上がったことを遠くから見て通報するということもあるでしょうが
河川や海での事故は当事者以外に事故が起こったことを知らないということがよくあります。
そのため河川や海で遊ぶの結構ですがそれに伴う事故に対する備えが必要になってきます。
河川や海で、もちろん山でもですが一般にアウトドアスポーツと言われるものは
自己責任において行われなくてはなりません。
自分勝手に自然に入り込んだ上に何か事が起こったら
その尻拭いをどこかに持っていこうなんて無責任なことはできないのです。
まだ責任うんぬんを言っていられるうちはラッキーです。
多くの場合物言わぬ状態で帰ることになるからです。
楽しく節度を守って遊びまたもう一度自然の中に来れるように
事前にレスキューについての知識を得ていて欲しいものです。
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レスキューには大きく分けて二通りのものがあると考えてください。
一つ目ははセルフレスキューです。
二つ目は第三者によるレスキューです。
誰かに救助してもらうだけがレスキューではないのですね。
まず一番手っ取り早くて効果的なのはセルフレスキューです。
何故か。
事故に遭った本人がその場で対処できるのでタイムロスがありませんよね。
救助は早ければ早いほど被害者が助かる率が上がるのは自明のことです。
被害者が自分で行うレスキューというとなにか変なかんじがしますが
具体的にイメージして理解を深めていくことにしましょう。
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あなたは仲間が数人とカヌーに乗ってダウンリバーに出かけました。
ダウンリバーはしたことがあるがエスキモーロールはまだできません。
さて早瀬に差し掛かったところでコントロールを失い沈してしまいました。
さあ、あなたはどうしますか??
多分あなたは脱艇してカヌーにつかまりながら岸を目指すことでしょう。
そのとき多分パドルも流失せずしっかりと確保してひっくり返って水浸しの
カヌーをエディに導くべく泳いで行くのではないでしょうか。
ハイ。
これがセルフレスキューですね。
自分で自分を危険な状況から救い出すことができています。
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では沈した時に得意のエスキモーロールで起き上がってきた場合はどうでしょう。
これもセルフレスキューですね。沈というのはひとつの危険な状況なわけですが、
それに対してエスキモーロールという技術で危険を回避しているのです。
沈脱して泳いで岸にたどり着くにせよ、エスキモーロールで上がるにせよ、
セルフレスキューの技術はしっかりと習得して一刻も早く危険から脱してください。
もちろんコントロールを失わないバランスやパドリングの技術を身につけるのも
セルフレスキューといえなくはないかもしれませんね。
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では次にセルフレスキューできなかった場合を見てみましょう。
脱艇してパドルを確保したものの流れが速すぎて岸にたどり着くことができず
そのまま流されてしまったという経験の持ち主は私だけではないはず。
このとき先行していた仲間が回りに寄ってきてくれてパドルを持ってくれたり
カヌーを引っ張ってくれたりして自分は岸に泳ぎ着くだけでよかったという経験はありませんか。
または自分も仲間のカヌーにつかまって岸にたどりついたという経験のある人は多いでしょう。
これが第三者によるレスキューですね。
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このレスキューの段階ではセルフレスキューの時よりも事故にあった状況が
より危険度を増していることに気が付いていますか??
「たどり着けるという状況」と「たどり着けないという状況」の違いです。
それは遭遇した危険度の違いなのだと認識してください。
この危険度の違いにはただ単に川の難易度が違うと言うだけではなく、
個人の体調、技量、季節、水量、直前に練習をしていたか否かなども関係します。
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同じ川をいつも漕いでいるといっても些細な状況の変化を見逃さないでください。
自分自身の力で対処することができなかったという状態の危険度が深まるにつれ
あなたが無事に家に帰れるか帰れないかという状況の変化が起こるわけです。
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第三者によるレスキューにおいてはカヤックに乗っている仲間がレスキューしてくれる場合と
カヤックに乗っていない岸にいる誰かがレスキューしてくれる場合とがあります。
カヤッカー同士なら近くにいるのでアクセスは幾分容易ですが
現場から離れた岸辺からのレスキューはどうしたらいいでしょうか。
次項は岸からレスキューする場合をみていきましょう。