岸からのレスキューは、する側としてもらう側とに分けられます。
ここではまずレスキューする側として注意すべきことを考えていきましょう。
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目の前に救助を待っている人がいる場合、まず真っ先に考えることって何でしょうか。
多分、多くの人が考える間もなく救助に向かうと思っているのではないでしょうか。
何も考えないで体が的確に〔本能的にではないぞ〕動くのなら良いでしょうが、
この講座を読んでくれているほとんどの人が経験がないから
その分興味を持って読んでくれているんだろうと思います。
経験のない知識のない人が危険に立ち向かって行ってはいけません。
まず真っ先に考えることは、何が起こっているのかを的確につかむことです。
誰が・いつ・どこで・どのように・何が起こったのかを知らなくてはなりません。
そして自分ができることを認識します。
この状況の中で、自分の知識と技量を考え合わせて自分ができることは何か、
そして実際にレスキュー活動に入ることができるのです。
これらのことをできる限り早く把握して、認識して、すばやくレスキューに入りましょう。
では具体的に一つ一つを見ていくことにします。
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レスキューの必要な人のことを要救助者
レスキューをする人のことを救助者と呼んでもいいのですが、
ここからはレスキューの必要な人をヴィクティム、救助をする人をレスキュアーと言います。
では一番初めに出てきた「誰がヴィクティムか」という把握を考えます。
誰がというときに知らなくてはならないことは性別・年齢・個人かグループかなどです。
一人だけが救助を待っているとは限りません、思い込みで救助に入らないように。
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「いつ」を考えましょう。
あなたが発見した時点でどれぐらいの時間が経過しているのかを知りましょう。
あなたがヴィクティムを発見した時間、救助を呼んだ時間、ヴィクティムが救助を待っている時間。
できる限りの情報を集めておくことがつぎの段階の救助を楽にします。
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「どこで」を考えます。
ヴィクティムは上流で川にはまって流されてくることがほとんどです。
もちろん川の真中の岩に真横からつかまってしまって〔ブローチングといいます〕
その場で身動きできなくなっている場合もあります。
「どこで」というより「どこに」を考えるといってもいいですね。
川の中州に孤立してしまっているのか、対岸にいるのか、岩の上にいるのか
状況によってアプローチの仕方や準備する道具が変わってきます。
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「どのように」を考えましょう。
ヴィクティムが元気に救助を待っててくれる状況ならいいのですが
大概は寒さに震えていたり、怪我をしていたり、心細くて落ち着きをなくしているなど
その状況によってもレスキューの準備が変わります。
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「何がおこったのか」について考えます。
カヤックに乗っていて脱艇して救助を待っているのか、
ラフトから放り出されたのか、川岸で遊んでいて流されてしまったのか
何かにぶつかったのか、誰かが故意にぶつけたのかなどを極力早く情報収集します。
「何が起こったんだ?」と大声で聞けば誰か見ていた人が答えてくれるでしょう。
誰も見ていなくともヴィクティム自身に聞けば答えてくれるでしょうし、
答えられるヴィクティムは落ち着いていて、レスキュアーの話を聞く精神的余裕があると判断できます。
誰かに声を掛けられて助けてもらえると実感できるのはヴィクティムにとっていいことです。
現場についてできるレスキューの第一番目はヴィクティムに声をかけることです。
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ヴィクティムが元気で質問に答えられるのなら本人から状況を聞きます。
状況を見守っている人がいるのであればその人から聞きます。
ヴィクティム本人から状況を聞くことは相手を落ち着かせる為にも有効です。
怪我をしているのか、寒くないか、他のメンバーのことなどを答えている間に
自分が1人で放り出されているのではないと感じるだけでも力になります。
救助は勇気付け、励まし続けることも非常に大事なことです。
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救助を待っている人間がいるのにそんな悠長なことをやっていられない
そう考えたあなたは二次災害に巻き込まれる可能性が高いと思ってください。
それにあなた一人で救助できることはまずまれです。
ほかの人と一緒に連携をとって救助にかかる場合、事故状況の説明がきちんとできて
レスキュアーが何をどうすればいいのかの共通認識ができていることは
レスキューを速やかに行うために最低限必要なことです。
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ファーストレスポンスとしてレスキューをした場合、その後に病院への搬送
が必要だったり、付き添いが必要だったり、警察や消防団への説明等も必要な場合もあります。
あなたが他のレスキュアーと共通認識をもっているならば誰かが救急車を手配してくれたり、
警察を呼んでくれたりと、状況に応じて援護を期待できるのです。
それにヴィクティムが助けられて現場を離れてしまった後、
あなた以外の誰も事故の状況がわからないと言うのでは困ります。
ですからあなたが誰かを助けてあげたいと思ったときには
上記の事柄について理解しておく必要があるのです。
では次項で岸からレスキューしてもらう場合を考えます。